8.11.09

作劇上は便利だが曖昧なテクノロジー

Sci-Fiの映像作品を作るにあたり、設定上あると都合がいいけれど、実体はよくわからないテクノロジー3点。

生命反応
宇宙船が初めて惑星を訪れるとき、あるいは漂流船を見つけたときに、クルーが「生命反応はありません」などと言うシーンを見かける。しかし、何をもって生命の存在する徴候としているのか?



人工重力
  アニメなら無重力を描写するのは比較的容易だけど(「ガンダム」が好例)、実写のテレビドラマでは、人工重力がないと正直困ってしまう。とはいえ、船体の回転による遠心力ではなく、得体の知れない方法で重力をつくりだしているのが一般的。
『バビロン5』は物語の設定からして、わりとしっかりエクスキューズをしているほうだった(地球の技術では人工重力を回転でしかつくりだせないけれど、異星人は独自の発達した技術をもっている)。

シールド
スタートレックやスターウォーズでは、宇宙船の周囲に不可視のバリアーみたいなものが張り巡らされていて、敵の攻撃や衝突物を防いでいるらしい。これも正体はよくわからない。
最近だと『スタートレック:エンタープライズ』で、シールドの代わりに「船体プレートを極性化」というセリフが用いられていたのが印象的。『バトルスター・ギャラクティカ』では、ものすごい規模の弾幕を展開して攻撃を防ぐシーンがあった。こういう描写には心引かれる。

今後作られるSci-Fiの映像作品は、上の3点を暗黙の了解とするのではなく、新たな取り組みを見せてほしい。

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